2012/12/23

ふくすけ を見た

fu_photo

WOWOWで録ってた大人計画の「ふくすけ」を見た。初演は1991年というからもう20年前。今年再再演。多部未華子も出てます。

大人計画らしい、松尾スズキらしい舞台。だと思う。自信ないけど。。一度は生で見てみたいなぁ。

本人のインタビューでも言ってたが不謹慎なまでの不謹慎さ。でも、哀愁があるんだよねー。見たあとなんだか悲しくなってくる。

でも、この手のテーマはいまどきの耐性のできていない下手な人たちには見せられないなぁ。こういういわゆるタブーなものをテーマに表現してるのが、うまく伝わる人たちって、今の世の中減ってきていると思う。ある程度いろいろ分別がつくようになるまでは子供に見せられないなぁという話を嫁としていたんだけど、実際、いまどきの大人でもこういうのを見せられない人たち、ほんと多いよ。

過激なようで、寂しさ、優しさ、哀愁。こういうのが詰まってるのが大人計画の舞台の良さじゃないのかなって思いました。

こっちも元気なときじゃないと見れないけどね。ガチバトル。w

本もあるんですね。↓



ツリー・オブ・ライフ を見た

 

WOWOWでやってたツリー・オブ・ライフ。嫁が難しすぎると言っていたので見てみた。

難しいといえば難しいけど、もともと難しいと言われていたので、それほどでもないと思った。というより、厳格な父親とその長男という関係とか、この年になって自分と重なるところとかあるのでわりとすんなり受け入れることができた。

ただ、途中に入ってくるイメージビデオのようなシーンとかは意味不明とも思えるかもしれない。でも、そのあたりの映像の美しさは必見だと思いますよ。このあたりとかは、キリスト教的宗教観が若干わかっていると少しは理解しやすいかもしれません。贖罪意識とか、神が世界を作ったとか。中1の息子も一緒に見てましたが、そのあたりはエヴァの影響もあって多少わかったといってましたしね。

そして、私のようなアメリカ国立公園大好きなおっさんにはたまらない映像もたくさん。アンテロープ・キャニオン、デスバレー、イエローストーンなどなど。

あまりに難解と言われているので町山智浩さんの予習編を見るといいかも。私はまだ見てません。

http://www.wowow.co.jp/douga/detail.php?movie_id=59471

そしてこちらは復習編。

http://www.wowow.co.jp/douga/detail.php?movie_id=59472

これから見てみよーっと。



藝人春秋 / 水道橋博士

 

浅草キッドの水道橋博士が、本人が見てきたいろんな人の裏側を書き綴った本。

「藝人」と書いてあるが半分くらいは芸人ではないというコメントはお約束。だけど、ある意味芸人だよなぁと思う人ばかり。

そのまんま東、甲本ヒロト、石倉三郎、草野仁、古舘伊知郎、三又又三、堀江貴文、苫米地英人、テリー伊藤、ポール牧、爆笑問題、たけしとひとし、稲川淳二。そうそうたる面々。

水道橋博士が実際に見聞きしたことがほとんどなのでリアルで、これ読むとあまり好きじゃなかった人も好きになる。

草野さんのスーパーマンっぷりとか、湯浅卓&苫米地英人のキ○ガイっぷりとか、テリーさんも若い頃はずいぶんだったのねぇ、でもわかるとか。

いや、いろいろいい話も出てて、とにかくなんだかリアルでいい。

町山智浩さんがブログの書評でこんなこと書いてました。

博士は理性の人だ。無意識に線を越えることはできない。しかし、線の内側で安穏とできるほど自分の心を閉ざしていない。だから、線を越える人々に魅かれ、線の上を綱渡りする。時に魅かれすぎて綱から落ちそうになったりもする。時に彼自身、「この線を越えなければ」という自意識によって「えいやあっ!」とジャンプすることもある。でも理性の足枷は常に繋がれている。

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20121213

ずっとアマゾンでおすすめされてたんだけど、これ読んで俄然読んでみてくなって、読み終わって満足。

水道橋博士や町山さんと比べるのも失礼だけど、私もやっぱり「理性の足枷が常に繋がれている」「線を超える人々に魅かれ」てる人だ。自分では超えられないことは分かってるからこういう人たちが好きなんだなぁと思う。

町山さんも言ってるけど、甲本ヒロトのサボテン・ブラザーズの引用はいいね。これくらいなら真似できるかも。私も本物になりたい。でも、本物になりたいって思ってるうちはきっと無理なんだな。w



2012/12/07

世界の宗教がざっくり分かる / 島田裕巳

 

宗教って興味なかったんですが、ここ数年身近なところでいろいろあったりして、どんなもんなのかなぁと思ってた。

仕事でもわりと外国の人と接する機会が多くなってきたり、外国をターゲットにしたりと、何かとそういうのがあるんですけど、外国の文化を理解する上でやっぱり宗教って避けて通れないというか、理解しておくと考え方なんかのベースがわかっていいかなと思うところがあって一度勉強してみようと読んでみた。

もともと学生時代も世界史とってないし、新鮮なことが多い。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ゾロアーク教、マニ教、バラモン教、仏教、ヒンズー教、儒教、道教、神道まで、さまざまな宗教に関して解説。

でも一番面白かったのは日本。仏教と神道のコラボレーション。う~ん、奥が深いです。

これを読むと、日本って宗教的にはやっぱりすごく特殊な環境にあるんだなぁと実感するのとともに、そこが日本の強みになってるんだなぁと思いました。でも、それがだんだん薄れていってるような気もする昨今・・・



ラスト・デイズを見た

 

WOWOWでやってたので見てみた。カート・コバーンの最後の数日ですね。

いやぁ、もうこの手のはきついです。救いがない。結末がわかってるだけに。。

こういう退廃的?な映画って久々に見た気もするけど、嫁が何度も寝たというのもわかる。眠い。

でも、音楽はかっこいいね。サーストンが音楽やってる。キムさんは出演。この頃は良かったね、ソニック・ユースも。

カート・コバーンやってるのはボードウォーク・エンパイアのジミーやってるマイケル・ピット。いやぁ、似合ってる。でも、顔あんまり映んないけどね。

まぁ、やっぱり麻薬は良くないですな。廃人にはなりたくないよ。そういう意味で若い人に見せるのはあり。

監督はガス・ヴァン・サント。



2012/12/02

世界の奇妙な国境線

 

Kindleが届いたのでとりあえずなんか読んでみたかった。というわけで買った本。

まぁ、全然興味がない訳じゃなく、高校時代は地図帳が友達な地図オタクなので、この手のやつは大好き。

しかし、世界にはいろんな飛び地があるのねっていうのと、それが大国のいろんな思惑や宗教関連でできちゃったのがほんとに多いのねって考えるとなんだか切ない。まぁ、何が良くて何が悪いってわけじゃないし、そのときどきのいろんな事情があって今があるわけなんでそれはそれで運命。なんだろうけどね。

日本も今色々大変になりそうなフラグもたってるので考えさせられる面もありました。

しかし、Kindleはいいね。そのうちこちらもレビューでも。