浅草キッドの水道橋博士が、本人が見てきたいろんな人の裏側を書き綴った本。
「藝人」と書いてあるが半分くらいは芸人ではないというコメントはお約束。だけど、ある意味芸人だよなぁと思う人ばかり。
そのまんま東、甲本ヒロト、石倉三郎、草野仁、古舘伊知郎、三又又三、堀江貴文、苫米地英人、テリー伊藤、ポール牧、爆笑問題、たけしとひとし、稲川淳二。そうそうたる面々。
水道橋博士が実際に見聞きしたことがほとんどなのでリアルで、これ読むとあまり好きじゃなかった人も好きになる。
草野さんのスーパーマンっぷりとか、湯浅卓&苫米地英人のキ○ガイっぷりとか、テリーさんも若い頃はずいぶんだったのねぇ、でもわかるとか。
いや、いろいろいい話も出てて、とにかくなんだかリアルでいい。
町山智浩さんがブログの書評でこんなこと書いてました。
博士は理性の人だ。無意識に線を越えることはできない。しかし、線の内側で安穏とできるほど自分の心を閉ざしていない。だから、線を越える人々に魅かれ、線の上を綱渡りする。時に魅かれすぎて綱から落ちそうになったりもする。時に彼自身、「この線を越えなければ」という自意識によって「えいやあっ!」とジャンプすることもある。でも理性の足枷は常に繋がれている。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20121213
ずっとアマゾンでおすすめされてたんだけど、これ読んで俄然読んでみてくなって、読み終わって満足。
水道橋博士や町山さんと比べるのも失礼だけど、私もやっぱり「理性の足枷が常に繋がれている」「線を超える人々に魅かれ」てる人だ。自分では超えられないことは分かってるからこういう人たちが好きなんだなぁと思う。
町山さんも言ってるけど、甲本ヒロトのサボテン・ブラザーズの引用はいいね。これくらいなら真似できるかも。私も本物になりたい。でも、本物になりたいって思ってるうちはきっと無理なんだな。w
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