先日、嫁がTwitterでリツイートしていたオードリー若林のこんな記事。
http://numbers2007.blog123.fc2.com/blog-entry-2026.html
この記事自体もすごく面白くて、若林ってこんな事考えてんだ、同じだな、って思ったわけですが、そんな若林がすごく共感を受けたという本がこの「一億総ツッコミ時代」。ただそれだけなら読まなかったかもしれないけど、書いたのがあのマキタスポーツこと槙田雄司ということでがぜん興味が湧いた。いや、別に好きでも嫌いでもないんですけど、なんだか気になる人であったことは確か。漫談日本一で見て以来ね。
で、いまどきなのでKindle、Google Playを探してみたものの見つからないので仕方なくAmazonで購入。昨日届きました。
さっそく読んでみたけど、すごく共感するところが多かった。まさにこの数年、いや10年近くかなぁ。いろんな面でぼんやり感じていたことをスパっと言い切ってくれたようなところがあって。この本に共感持てる人なら仲良くなれそうです。w
特に、「浮動層」って言葉使って説明してるひとびとについてのこととか、「ベタ」への回帰、「理不尽」を受け入れるなどなど、普段思っていることをことごとくうまく説明してくれてて読んでて気持ちよかった。
「浮動層」についてはこの本のタイトルになってるツッコミ文化のところなのでぜひ読んでみて欲しい。
「ベタ」については、最近自分も「ベタ」なイベントとか「ベタ」なものの中に面白さを見つけるのが楽しいなと思い始めてた。歳のせいかなとも思ったけど、なんだか「ベタ」だからと思って避けること自体、かっこ悪くて、そしてもったいないなと最近思えるようになってきた。
「理不尽」なことを受け入れることが最近は少なくなってきてるってことも書いてあるけど、これ、私の子供への教育方針として、理不尽なことがあるということを小さい時から理解させるっていうのはとっても大切だと思ってる。なので、心は痛むが子供に対しても理不尽な振る舞いをすることが多々ある。世の中、自分の思い通りにならない事のほうが多いんだから。
あと一番いいなと思ったのは「いい/悪い」ではなく「好き/嫌い」で語ろうということ。これは私も意識的に普段からやっている。このブログでもたぶんレビューなんかで「いい/悪い」と書いてるより「好き/嫌い」と書くほうが圧倒的に多いと思う。(はず。。。自信はない。w) これって、本の中では「好き/嫌い」と書いたほうが自分をむき出しにするので怖いことと書いてあるけど、逆に私はそのほうが気楽なんです。「いい/悪い」ってすごく断言的で、客観的(風)なんです。異論の余地が挟めない。「好き/嫌い」は主観なのであなたはそうかもしれないけど私は違うという異論が挟める。特に音楽、映画なんかについて書くことの多いブログやツイッターなんかは特にそういった表現に気をつけたいなって思う。だって、自分の思ったことが他人と同じだってことの方が不自然なんだから。マキタスポーツとはちょっと違った観点から「好き/嫌い」を使ってるわけだけど、根っこは同じなのかなとは思ってます。
ま、そんなことがいろいろ書いてあるのでぜひ評論家気取りの人は読んでみるといいと思いますよ。いろいろ考えさせられることがあると思うので。あー、評論家気取りの人はきっと自分のことだと思わずに本も読まずにきっと評論してしまうんでしょうけどね。:-P
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