mixiとか価格.comの掲示板とか見てると、よく素人丸出しな方の質問や書き込みに、かな~りマジレス厳しいご意見書いてる人を見かけますね。今日もmixiで理想のカメラみたいってこういうのあればいいみたいなを書いてる方がいて、それにあーだ、こーだ難癖つけてるわけです。基礎的なことも知らないのでは議論にならないとか、見てるメーカーの人が可哀そうだとか。
まぁね、それで思うわけですよ。メーカーの技術者としては。
「そういうふうに考えてる技術者ばかりの会社だったら大したものは作れないな」と。
いや、実にそういう風に素人をバカにしてるエンジニアって多いんですよ。我がIT業界にも。基準が自分ですからね。想像力が足りない。
前の会社で、いまは見る影もないが当時飛ぶ鳥を落とす勢いで普及し始めていたNetscapeというブラウザを隣の部署で売っていた。そう、売ってたんですよ、ブラウザ。まだインターネットもほとんど普及してない10年以上前の話。で、WWWを見たことがある人もあまりいない時代にそのNetscapeのサポートをしてる人が言うんですよ。アイコンの押し方も知らないみたいな話を笑ってね。でも、よく考えたら悪いのはアイコンを押さなきゃいけないとわからないソフトウェアであって、わからないユーザーじゃないんですよね。そこがわかってない。
いい製品、いいサービスってのはそういうところをいかに想像してあげて、いかにつまずかなくしてあげるか、そういうもんだと思うんですよね。究極のいいモノってのは、すべての人が想像どおり、期待どおりに動くものだと思います。
で、話は戻って、カメラの話。小さくて、薄くてみたいな当たり前の期待に対して、フランジなんとかがどうのこうので無理だとか、上に書いてあるような技術も知らないで書くなみたいな、挙句の果てにメーカーがこのトピ見てたら泣くぞ的なことまで。まぁ、幸い、そのトピでは良心的な方々がフォローもしてたし、トピ立てた人も大人だったのであまり変なことにはならなかったんですが、もし私がメーカーの人間だったら、非常に貴重な意見だと思いますけどね。
どうしても技術者ってのは現実の壁というものがわかっていて、それを常識ととらえてしまうので、それを超える努力ってのはしない。というか、最初から議論に上らんのです、当り前として。でも、当り前を当り前と考えるんだったら技術者はいらんって話で、当り前を当り前じゃなくする、常識を覆してこそ技術者だと思うのですよね。だから当たり前のことは面白くない。
結局、技術者ってのは、現実と夢をつなぐ架け橋のようないつだかの金メダルの実況のような存在だと思うわけです。そこがわからずに技術だ、基礎だ、知識だと自分を基準にしかできない輩には決して持てないであろう想像力、創造力という技術を大切にしていきたいなぁと思うわけであります。
あ~、すっげー、マジで書いちゃった、久しぶりに。w
ちなみに私にとっての理想のカメラは、100g以下ですごくちっちゃくてポケットに入れられて、レンズも変えずなくてすんで、でもすっげー明るい、超広角から超望遠までサポート、暗いところも明るいところもホワイトバランスも何も考えずに撮れて、手ぶれもしない5万円以下のカメラ。そんなのどこかのメーカーが出してくれないかな。ねぇ、オリンパスさん。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。