世界の陰謀論を読み解く――ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ (講談社現代新書)
陰謀論渦巻く昨今、陰謀論といえばユダヤ、フリーメーソン、イルミナティ。というか、イルミナティってのは知らなかったんですが。
言葉ではフリーメーソンとか聞いたことあるんだけど、よく知らなかったのでどんなもんなのかを読んでみた。
本の構成は前半はユダヤ陰謀論、フリーメーソン陰謀論、イルミナティ陰謀論のそれぞれがどのようにして生まれ、どのように広がっていったかを解説している。後半は陰謀論のメッカ、アメリカにおける陰謀論、これは主にキリスト教原理主義とか、そういうところから来ているお話。んで、どうして人は陰謀論を求めるのかとか。
これを読んでみて、陰謀論ってのはとにかく自分が正しい、世の中が間違っているというところから始まってるってことらしい。つまりは、正しい自分の理論と合わないことはすべて陰謀なので信じられないと。自分の信じるものだけが正しくて、それ以外は陰謀だと。なるほど。こうするとすべてが自分の中で正しく完結するんですなぁ。便利な理論だ。
でも、ある陰謀があって、その陰謀を広めてるのも陰謀であり、その陰謀を広めているのも陰謀であり、そして無限ループに陥っていくという矛盾。うーん、深い。
陰謀論そのものに興味がある人は後半部分だけ読んでも面白いかも。逆にフリーメーソンとかイルミナティとかに興味がある人は前半かな。
楽しく読ませていただきました。今度はイスラムとかキリスト教とか各宗教の宗教観ってのを深く知ってみたいという気持ちになった。
こういう気持ちにさせたのもの何かの陰謀か?w
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