2012/05/20

Boredoms @ Shinagawa Stellar Ball

先週のレディ・ガガに続いて珍しく今週もライブ。昨日は初めてのBoredomsのライブに行ってきました。「ボアダムズ」?「ボアダムス」?もともと「ボアダムズ」が正しいんじゃないかって聞いてたんだけど、ワーナーのページ見てもWikipediaを見ても「ボアダムス」なので今は「ボアダムス」が主流なのかな?面倒なので以下Boredomsで。

どうでもいい話題から入りましたが、Boredoms、97年(たぶん)のブリッツライブに行った、うちの嫁他数名から、ヤバイ、トランスする、などとの感想を聞き、ひねくれ者の私はふーんぐらいにしか思ってなかったんだけど、CD聴いたりしてるうちに一度くらい聴いてみたいなぁとは常々思ってた。んで、当時はアメリカに住んでたんで、アメリカツアーに来ないかなぁと思ってたんだけどうまく日程が合わなかったり、帰国後は帰国後でなかなか活動も多くなくて、バンドスタイルもバンド名自体も変わってきたというのでなかなか機会がなかった。それがBoredoms名義で、しかも単独、土曜日公演ってことで、チケット取っていってみたわけです。

前置きは長くなったけど、品川ステラボールは初めて。新木場のスタジオコーストのように横長のライブハウス。おっさんなので2階席。横長なのでステージがよく見える。最前列の真ん中なのですごく見やすかったです。スタンディングは当日券も出ていたようで、すごく混み合ってるわけでもすごく空いてるでもなく。思っていたほどおっさんが多いという印象も、アイちゃんもどきが多いという印象もない。ステージ上にはドラムセットが真ん中に輪を描くように5台。DJブースとか不思議な楽器(ギターのネックが7本あるやつ。セブンナーというらしい)とか置いてある。後ろはズラッと椅子が並んでる。事前にTwitterでギターが15人くらいいるとの情報を得ていたのでそれかな。

開演時刻15分過ぎた頃にギターの面々登場。そしてドラムメンバーにアイちゃんも登場。アイちゃん+ドラム5人+ギター12人+ベース4人という構成。聞いてはいたけどすごい。

最初の方はアイちゃんが指揮者のように手を上げたり下げたり、体を動かすのに合わせギターやドラムの音を静かに鳴らす。まるでオーケストラ。そんなのが10分?20分?30分?それくらい続いたあとにビジョン、クリエーションっ、ニューサンっ♪ってどんどん盛り上がってくる。バーンっと棒でセブンナーを叩き、ドラムの音はぐるぐる周り、ギターノイズが波のように押し寄せてくるよう。

なんか、吸い寄せられるというか、普通なら2階席でもみんな立ってみてたりすると思うんだけど、周り見ても誰一人立ってなくて、私も真剣にステージ上に釘付けになってしまっていました。なんか、どんな形容しても安っぽくなっちゃうような。

ドラムがたくさんいるっていうのはどういうふうになるのか想像つかなかったけど、見て納得。なるほどねと。ドラムセット自体がドラムやシンバルの集合体なんだけど、そのセットひとつひとつがさらにドラムセットを構成しているというか、そういうイメージ。それぞれが独立していたり、一緒に同じリズムを奏でたり。これほどまでにドラムのリズムに厚みが増すのかって。。

ギターはギターでこれまたすごい。マイブラ(見たことないけど)並のノイズの洪水じゃないけど。ギターオーケストラって言ってるだけのことはある。そのギターを束ねてるのはDMBQの益子さんって人。ん?今はBoredomsのメンバーでもあるんかな?

そんな感じで2時間強のライブ、あっという間でした。ホント時間忘れてしまいますね。途中でモニターからステージ下に飛び降りたアイちゃん、足を骨折してしまって。。。終わったあと、「めちゃめちゃいて~」って言ってました。最初はステージに戻ったあとに四つん這いでDJテーブルの方に戻っていくので、これもいつもの感じなのかなぁなんて思っていたらなんだか様子が違う。マイク通して「氷持ってきて」ってのが聞こえたんで、あ、足やっちゃったのかなと。んで、スタッフの人がドラマーが座るような丸椅子を持ってきたら、益子さん、これじゃねーよって具合にぶん投げ、そのあとパイプ椅子持ってきて、ずっとその上に片足載っけてライブを最後のアンコールまでしっかりやってくれたアイちゃんには感謝。しばらくはDJテーブルのあたりから動けなくなってたけど、最後の方ではパイプ椅子ごと前に出てきて片足で跳ねたりしながらバンド束ねてました。今回、2階席だったんでそんなハプニングのディテールもよく見ることができて、喜んではいけないけど、貴重な体験できた。きっとスタンディングの人たちは何が起きてるのか、急にアイちゃんが前に出てこなくなったなぁとか、そんなふうにしかわからなかったんじゃないかな。

ライブ終わったあと、「ありがと」っていう軽いアイちゃんの声が、ライブの重量感と相対しててとってもよかった。骨折の経緯を説明したり、ドレッド切ったんだよーって話したり(18年間のばしてたそうな)、ヨシミちゃんもそれに絡んだりで、アンコール終わったら普通はさっさと引き上げて、観客は余韻に浸るって感じだと思うんだけど、そうじゃないカジュアルさみたいなのがとても面白かった。

とにかく圧倒されるライブ、ある意味気持ちいいとかっていうよりも怖さを感じるようなライブでした。今日明日の金環日食ライブ、どうなるんでしょうね。アイちゃん、大丈夫かな?

下はアンコールで再登場したギターオーケストラの面々。真ん中のニョキニョキギターのネックが生えてるのがセブンナー。

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